大学院生募集
物性物理学は物質一般を対象とする広い分野ですが, 当 St 研究室では,その中でもスピントロニクスやトポロジカル量子現象など,(量子)輸送現象に関係することを理論的に研究しています. 研究内容についてはこちらを参照してください.研究室における教育と研究
学部4年・大学院修士1年では,まず,研究に入るための基礎訓練として,量子統計力学の手法(第2量子化,グリーン関数,ファインマン図形)や,輸送現象,固体物理に関する事柄を輪講形式で学びます.研究については,4年生は後期から,大学院生は入学後間もなく,教員と話し合って研究テーマを決めて,研究活動を開始します.本格的な研究は大学院からになりますが,研究指導の基本的なスタンスとしては,修士課程(博士前期課程)の学生には懇切丁寧な指導を,博士課程(博士後期課程)の学生には,名古屋大学の自由闊達な学風を担ってもらえるような指導を心がけています.最近の学位論文から
博士論文- 「動的格子変形によるスピン流および軌道流生成の微視的理論」(2023年度)
- 「結晶対称性に保護されたマヨラナ準粒子の電気応答とスピン流の理論」(2022年度)
- 「Microscopic theory of antiferromagnetic spin dynamics driven by magnetic field and electric current」(2020年度)
- 「磁性トポロジカル絶縁体表面におけるスピントロニクス現象の微視的理論」(2020年度)
- 「スピン軌道相互作用を介した力学的スピン流生成の微視的理論」(2020年度)
- 「金属強磁性体におけるマグノン輸送現象の微視的理論」(2018年度)
- "Theoretical study of charge and spin Hall transport induced by spin chirality"
(スピンカイラリティーに誘起される電荷・スピンホール輸送の理論的研究) (2017年度)
- 「多重縮退するワイル粒子における結晶対称性に基づいた有効モデルの構築と外場に対する応答の解析」(2023年度)
- 「ノンシンモルフィックトポロジカル結晶絶縁体におけるホール効果とマグノン誘起超伝導の理論」(2023年度)
- 「カゴメ反強磁性体におけるスピントルクと異常ホール効果」(2023年度)
- 「スピン1フェルミオンの電気伝導における多バンド効果」(2022年度)
- 「反強磁性体における創発スピン電場の理論」(2022年度)
- 「磁気スカーミオンの運動に対するスピン波の効果」(2022年度)
- 「グラフェンにおけるトポロジカル・ホール効果の理論」(2022年度)
- 「スピン軌道相互作用の強い系におけるジャロシンスキー・守谷相互作用の理論」(2021年度)
- 「ラシュバ系における力学的スピン流生成の微視的機構」(2020年度)
- 「ナノワイヤにおけるマヨナラクラマース対ブレイディングのシミュレーション」(2020年度)
- 「トポロジカル結晶超伝導体表面におけるマヨラナ準粒子の電磁気応答の理論」(2019年度)
- 「Exploration of spintronics through antiferromagnets and phonons」(2017年度)
- 「磁性トポロジカル絶縁体表面における電子-マグノン交差輸送現象の理論」(2017年度)
- 「力学的運動によるスピン流生成機構についての微視的研究」(2017年度)
- 「反強磁性金属におけるスピン起電力の微視的理論」(2016年度)
- 「ビスマスにおけるスピンホール効果の微視的計算:外因性の寄与」(2016年度)
- 「スピン波によるスピントルクの線形応答理論」(2015年度)
メッセージ
当研究室では,学生諸君が好きなことを思う存分研究して,元気に巣立って行くことを願っています.物理の好きな人は,工学的応用といった言葉に抵抗を感じるかもしれませんが,物理学は,これまでもこのようにして幅を広げてきたのです.熱力学は,当時最先端の技術であった熱機関の研究により完成したことに思いを馳せてみてください.物理の好きな人,新しいことに挑戦する気概のある人,分野の壁や従来の枠組みにとらわれずに発想することの好きな人を歓迎します.大学院入試
2025年度入学 博士前期課程学生募集大学院入試説明会 2024年5月25日(土)
自己推薦入試
自己推薦入試概要2024年度 名古屋大学大学院 理学研究科博士前期課程 物理科学領域自己推薦入学 学生募集要項
一般選抜入試
一般選抜入試概要2024年度 名古屋大学大学院 理学研究科博士前期課程 学生募集要項
物理科学領域 一般選抜入試 過去問題集